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20hive 大野拓朗さんレポートNo.2

  • 2020年7月6日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年11月26日

毎年、立命館大学映像学部中村研究室主催で様々なテーマに沿った企画を行う20hive。今年のタイトルは「シンセカイ」です。「挑戦」をテーマにエンターテイメントや表現の世界に挑戦されている方々をお招きして講義していただきます。先日行われた「シンセカイ」第一弾、俳優の大野拓朗さんの講義の様子をお届けします。


 

大野拓朗さんプロフィール


1988年東京生まれ。

・2009年に立教大学でミスター立教選出

・2010年、「ホリプロ創業50周年記念事業」新人俳優オーディション『キャンパスター☆H50with MEN’S NON-NO』でグランプリを受賞する

・同年、『インシテミル~7日間のデス・ゲーム~』俳優デビュー

・その後「花燃ゆ」、「西郷どん」といった大河ドラマ、「とと姉ちゃん」「わろてんか」などの連続テレビ小説、バラエティ番組、舞台など幅広くご活躍される

・2019年の夏にホリプロを退社し、12月よりニューヨークに渡り、英語を勉強



○6つの転換点

 

 約10年俳優をしていて、キャリアの転換点が大きく分けて6つありました。1つ目は、2011年1月人生初の連続ドラマ「美咲ナンバーワン!!」への出演です。この作品でファンの方がたくさんついてくださいました。ブログのアクセスやファンレターもたくさんいただくようになって、そこには本当に嬉しい言葉がたくさん詰まっていました。

 

 僕は俳優を目指す前は、プロスポーツ選手のメディカルトレーナーになりたかったんです。プロスポーツ選手は人々に夢と活力と希望と日々の楽しみを与える存在だと思っていて、その人たちを支える仕事をしたいと思ったのがきっかけでした。俳優になってからは、自分が夢や活力や希望を与える側になって、初めてそれを心から実感できたのがこの作品でした。一番嬉しかったのは、不登校の子から「学校ですごく楽しそうにしている大野さんを見て、私も学校に行ってみようと思います。明日から学校に行きます」という手紙をもらったことです。こんな風に人にポジティブな影響や元気と勇気を与えられる仕事は素敵だ、一生続けたいと思いました。

 

 

2つ目は、2012年ミュージカルエリザベートにルドルフ役で出演したことです。演技の勉強のために先輩のミュージカルを観に行って、現実を忘れられて素敵な歌と音楽に包まれて五感で楽しめる最高のエンターテイメントだと思いました。そんな時にミュージカルのオーディションがあり、演出家の方に狙っていた役のイメージに近い外見を気に入ってもらい合格できました。でも、「歌は全然ダメだから死ぬ気で練習しなさい」と言われました。それでもなかなかすぐに身につくものではなく、「本番までにはもっとうまくなると思ってた。」と言われました。また、“心で芝居をする”ことが、頭ではわかっていて自分ではやっているつもりでも、見る人が見れば、心で芝居していないことがわかると言われました。ある日突然、いつもと違う感情が、いつもより大きい怒りが起きました。勝手にセリフが出てきていつもと違う言い方になって、その言葉が感情にすごくぴったりで、すごく楽しくて鳥肌が立ちました。心で芝居をするということをここでつかむことができました。歌について色々言われたりしましたが、やっぱりミュージカルは楽しい。絶対に努力を続けてミュージカルの世界に戻ると心に誓いました。そこから5年間ボイトレをしました。これが後々に繋がります。

 

3つ目は、2013年の蜷川幸雄先生の演出のシェイクスピア「ヴェニスの商人」です。この作品はオールメールシリーズと言って、全ての役を男性が演じます。主人公の娘役で初めて女性としての仕草や喋り方、トーンを体験しました。役作りの仕方について先輩にたくさん教えてもらいました。仕草に関して、どうしたら女性らしく見えるのかを考えるときに、今までやってきたミュージカルやダンス、スポーツの勉強が役に立ちました。そして、イントネーションについて罵倒の千本ノックを蜷川さんにしていただきました。言葉の大切さ、セリフの中でどこが大切な言葉なのかを見つける能力、自然に言葉を立てるにはどうすればいいのか。この作品で学ぶことができました。

 

 

ここまで、大野さんの約10年間のキャリアについて6つの転換点のうち3つを紹介しました。残念ながら今回はここまでとさせていただきます。この続きは後日アップされますのでお楽しみにお待ちください!




 
 
 

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